2008年2月上旬


2/9(土)2/10(日)……L 点字さわーるぞ

【雑誌】ビッグコミック 2/25 No.4 小学館 B5中

 山上たつひこ「中春こまわり君」は集中連載の2回め。上司の酒田から、井上という男をリストラさせる役目を仰せつかったこまわり君。しかし、井上と酒田の間には何やら因縁があるようで、こまわりはそれを探ろうとする。なんかいろいろ泥臭い人間模様が展開されていて面白い。あと井上の事情を探っている最中のこまわりの変身ぶりはさすが。なんの説明も不要でこういうことやれるキャラを作っている時点で勝ちだと思う。

 岩重孝「単身花日」。桜木妻が単身赴任先にやってきて、桐野さんとの同棲生活が明るみに。そしてとうとう自分たちの事情を隠しきれなくなった桐野さんと片山が、これまで秘密にしていたことを語り出す……という展開。「更に血が凍りつくような出来事が、俺を待ち受けていた」とかいって、たいへんヒキの強い展開。うーむ、先が気になりますのう。

 あと作:小池一夫+画:森秀樹「花縄」も、クライマックスが近づいてきた感じ。花太郎、鬼平だけでなく、もつれにもつれたお咲、お芳の女性陣の愛憎の決着もつこうとしている。これもまたウェットでねちっこい話であります。

【雑誌】ヤングキング 3/3 No.5 少年画報社 B5中

 桑原真也が新連載「ラセンバナ」を開始。かつてはものすごい喧嘩屋として名を轟かせていたが、高校生になってから喧嘩をやめた剣 春(はばき・はる)。しかし他の連中とも馴れ合うことなく孤立していた彼を狙って、得体の知れない連中が襲ってくるようになるが……という出だし。まだ相手の正体とかは分からないけれども、ハードなバイオレンスものになりそうな雰囲気が漂う初回。絵に迫力があるし、この手の作品としてはまずまず面白そう。

 宗我部としのり「ごてんばチアリーダーズ」はライバル校が登場。そこの学校の主要メンバーであるお嬢さま・藤堂珠里は、現役女子高生モデルでありながらチアリーダー。彼女は見た目はいいけど意地悪で、咲や天羽高のメンバーたちに対してやたらからんでくる。ライバルキャラの出現でちょっと楽しくなってきたかな。あとラブコメ的にもちょっと波乱の気配といった感じで、こちらの展開も気になるところ。

【雑誌】ヤングマガジン 2/25 No.11 講談社 B5中

 別冊ヤンマガからぢたま(某)「kiss×sis」が出張掲載。本誌でも変わることなく、おねえちゃんたちは求愛行動を盛んに行っていて、かわいいけれどもエロっちい。最近はキスだけでなく、ちんこに対する直接攻撃も増えていて予断を許さない。手ですりすりしてるところとか、えらく気持ちよさげでけしからん。おくちくらいなら近いうちにあるかも、とか期待してしまうが、やはり寸止めがキモなのでいかにギリギリなラインを追求できるか、頑張っていただきたい。

 平本アキラ「アゴなしゲンとオレ物語」が復活。しばらく「やりすぎコンパニオンとアタシ物語」をやっていたが、やっぱヤンマガにはアゴゲンがないとねー。ちなみに再開したからといって、とくに今までと変わったことはやってません。いつも変わることなく変。そこがいい。

 オジロマコト「カテキン」。部屋でナナ先生とエロ行為に耽ろうとしていたサチだが、そこに現れたのはママン。急展開してますなあ。個人的には、もう1回くらいエロターンをやってからこの展開になるとよりうれしかったかな。あと佐能邦和「天然華汁さやか」は今回でまたいったん終了。続きがあるかは書いてないけど「3rdシーズン」とあるので、「4thシーズン」も意識してるんでしょうな。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 2/25 No.11 小学館 B5中

 作:雁屋哲+画:花咲アキラ「美味しんぼ」。栗田さんが飛沢らを巻き込んで、雄山・山岡仲直り作戦を展開中。今回はかなり強引だけど、これだけお膳立てされるとかえってヘソ曲げそうな気もする。まあうまく行かすようであれば連載終わらせどきだとは思うんだけど、どうするんですかねえ。元町夏央「てんねんかじつ」第2話。惹かれ合う義姉・義弟の関係を情熱的に描いた作品。好き合っているけれどもそれを表に出すわけにもいかず……という領域で悶々としている危ういバランスが良い。短期集中だから次あたりで最終回かな。お話をどう落とすのか気になるところ。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 2/25 No.11 集英社 B5平

 映画「L change the WorLd」の公開に合わせ、作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」の特別編が掲載。本編の後日談。月もLも物語から退場した後、新たなデスノートの使い手が現れるが……という内容。新たなデスノートの持ち主は、キラとは異なり先行き短い老人ばかりを殺害していた。しかしニアはその持ち主を、理念のないつまらない模倣型犯罪者と決めつけ、相手にすることはなかった。出だし部分あたりは「おっ、なんかこいう殺し方は物語的には面白いかも」って感じだったけど、中盤以降の展開は全体的にはあっさりした感じ。まあ単発エピソードだとこれ以上の練り込みは難しそうだし、新しいデスノート使用者を雑魚として扱うことで、月、そしてその好敵手だったらLの存在を際立たせるという効果はあったんじゃないかと思います。

【雑誌】コミック0EX Vol.3 コアマガジン B5平 [Amzn]

 山文京伝「沙雪の里」4話め。田舎の村に引越って行ったご家族だったが、その村の風習により、妻は村の男たち全員の共有物とされていく……というお話。最初は嫌がっていたものの、だんだんそれに慣らされて快楽に溺れていく様子はしっかりいやらしい。この手の輪姦モノについてはやはり手慣れている。絵柄的には最近の流行りには乗ってないのだけれど、エロパワーがむんむん発散されてるのはさすが。

 尾崎未来「The Great Escape」。今回のあいちゃんは、彼氏のヒロトと一緒にお勉強だったはずが、兄を交えての3Pに……というお話。まあすごくいつもどおりなお話なんだけど、胸揉まれてすぐ感じまくっちゃうあいちゃんの姿はやっぱり実用的。手堅くて後腐れもない、安心感のあるヌキツールといったところ。もずや紫「教育的指導っ!」は、柔道部幼なじみカップルのお話。気の弱い主人公が、幼なじみの姉貴分的な先輩女子と組み合っていたら欲情しちゃってそのまま……という内容。ぷるぷるやわらかそーな肉体がええ感じ。

 みかん(R)「硝子の恋慕」。クラス内でイジメられている女の子に恋してしまった男の子。二人の間には暖かい空気が流れかけるが、イジメに巻き込まれたくない男の子は彼女に何もしてあげられるず、あまつさえ学校のイジメっ子たちが行っていた凌辱行為にまで参加してしまうことに。今回はたいへんビターなお話。出だしは初恋の甘酸っぱさも感じさせるだけに、読後感の苦さが印象に残る。切ねえ。

【雑誌】ヤングコミック 3月号 少年画報社 B5中 [Amzn][定期購読:7andyicon

 松山せいじの新連載「おねがい♥アンナ先生」が開始。これはデッカいなあ……。乳が。「童貞カウンセラー」のアンナ先生が、悩める童貞たちをその肉体で癒していくという感じのお話。まあ最初に書いたとおり、アンナ先生の乳はすんごくデカいです。だいたい頭蓋の1.5〜2倍くらいの大きさでしょうか。あとエロシーンもこの人らしくつゆだく。面白いかはともかくとして、相変わらずすげーボリューム感でインパクトはある。

 みつや「炎蝶」前編。先祖代々伝えられて来た舞を、好いた男と踊ることを夢見てきたけれど、「女形」ではないとしてその道を閉ざされているとしている娘の物語。和風な雰囲気の中で、たっぷりしたエロスを展開。ぱっつんぱっつんしたボディが魅力で、お話のほうもまずまずといったところ。あとは後編での盛り上げに期待。


2/8(金)……ノー監視

【雑誌】ヤングアニマル 2/22 No.4 白泉社 B5中

 東雲太郎「キミキス various heroines」。二見さんが光一と親しくなるに従って、だいぶ恋愛脳になってきた。顔を赤らめたり、キスの後に腰が抜けてぶるぶるしちゃったり。これまで免疫ができてなかっただけに、いざとなったときの反応が大きい。実験の成果あり。まあそんなわけで今回の二見さんは、かなりめろめろしててかわいかったです。

 克・亜樹「ふたりエッチ」。真が家庭教師やってたころの教え子OL・みゆきちゃんが、自分の本当の気持ちに気づいて、真をやたら意識。さらに真は初恋の人似の小松さんとかにもモテモテ。そんなわけで優良さんがヤキモチをやくといった展開。最近淫乱化も進みつつある優良さんだが、嫉妬しつつ真を問い詰める様子も奥様として堂に入ってきた感じ。個人的には最近この漫画見てると妙に楽しいんですが……。すごく下らなくて微笑ましくて良い。

 肥谷圭介の読切「チキンパンチ」。クラスでさんざんイジメられていた少年・白井が、ボクシングジムに通い始める。ボクシングのトレーニングについてはなんかテキトーっぽいが、妙な自信をつけた白井くんは吹っ切れて、イジメっ子に立ち向かうようになる。単純な勧善懲悪って感じではなく、若さゆえのエネルギーがあらぬ方向に向かってる感じだが、そこは好ましい点。荒削りだけどパワーはある。何度か掲載実績のある人だけど、絵は独特なラフな感じのまま。でも少しずつこの人なりのまとまりは出てきてる感はある。持ち味を生かしたまま、うまいこと伸びていってほしい。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 2/22 No.5 小学館 B5中

 さそうあきらの新連載「おくりびと」がスタート。楽団がつぶれて路頭に迷っていた音楽家の大悟が、とある会社の面接に行ったところ即採用。その会社の仕事は、死者を棺に収めることだった……。というわけで「納棺師」という職業をテーマにした作品。死者に化粧を施す「エンバーミング」を扱った作品としては、三原ミツカズの「死化粧師」があるけど、この作品はもう少し死体処理に関する総合的な内容になるのかな? さそうあきらは漫画はうまい人なんで、安心して読んでいけそうな感じではある。

 国友やすゆき「社買い人 岬悟」は最終回。前号の感想のときに「最後は愛人ねーちゃんとイッパツキメてスカッとおしまいって感じであってほしい」と書いたが、本当にそういう締めくくりだったので笑ってしまった。さすが国友先生、期待を裏切らない。ちなみに愛人ねーちゃんとのラストセックスは、ビルの屋上でのアオカンでした。ビバ国友。

【雑誌】近代麻雀オリジナル 3月号 竹書房 B5中

 大和田秀樹「ムダヅモ無き改革」の最新エピソード「襲来!!!バルチック艦隊」が短期集中連載でスタート。前回の将軍様との対決で小泉が散った後、新たな難敵が出現。今回はタイトルどおり、ロシアの怖い人が相手。後継首相は頼りなく、日本は窮地に陥るが……といった感じで続く。それにしてもこの漫画だとタイゾーくんがいい役すぎるなあ。片山まさゆき「雀賢者ポッチカリロ」は最終回。最後までつかみどころのない作品ではあった。なお片山まさゆきの新連載は5月号でスタート予定。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 2/22 No.7 日本文芸社 B5中

 にわのまことが初登場。読切「ADボーイ」。いつか憧れの女子アナに童貞を捧げる日を夢見て頑張る、28歳ADの桜田。そんな彼に落ち目のバラドル・諸岡サチコが何かと因縁をふっかけてくるが……。エロサービスもありのドタバタコメディとしてきっちりした出来。さすがにこなれてます。

【雑誌】コミックバンチ 2/22 No.10 新潮社 B5中

 イワシタシゲユキ「女王様がいっぱい」。新人作家を受け持つことになった泉佐野に対して、編プロの女性編集・葉月がキツい一言。ぶつかり合う二人だが、なんか過去の因縁はありそうで……といった感じ。今回で連載6回めだけど、ここまではまずまず面白く来てると思います。今後ラブコメとしても転がっていきそうな気配はあるし。

【雑誌】FEEL YOUNG 3月号 祥伝社 B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan

 青木光恵「モテかわ★ハピネス」。今回はモネの漫画持ち込み話が中心。担当編集の多田に告白してフラれたことで別の雑誌に持ち込んだモネだが、そっちの担当はモネのことをイロモノとしてしか扱わず、多田もそのことに対して不満を抱く。今回は意外にも漫画家のたまご青春ストーリーとしても楽しくなってて良かった。あとラブコメ的にも、いろんな人を巻き込んで動いててなかなかええ感じ。

 ねむようこ「ルルのこと」。結婚を間近に控えて実家に戻ったヒロインと、彼女と昔から一緒だった愛犬の物語。自分は犬を飼っておることもありまして、犬モノにはたいてい弱いです。てなわけでこの作品でも、お犬様の健気な行動にしみじみさせられた。

 IKARING「新婚はん」は最終回。ぼんくら夫婦のラブラブストーリーを馬鹿馬鹿しく展開したドタバタギャグ。最後もアホなことはしつつ幸せたっぷりで楽しうございました。天堂きりん「恋愛アナグラム」も最終回。幸せになる自信のないヒロイン・宮本さんだが、が妊娠するも、その相手である恋人と一緒になり、子供を生むということにどうしても抵抗を感じてしまう……という今回。紆余曲折はあったけど、最後は落ち着いてホッとした。スタイリッシュで暖かみのある絵柄も良い。

 山田可南「蝶と刺青」。FEEL YOUNGは初登場。破滅願望みたいなものを抱えていた女子高生・蝶子が主人公。自分の空虚を埋めるため、男をとっかえひっかえしていた彼女だがその中で彫り師をやっている男と出会い、自分の身体に墨を入れる決意をする……といった出だし。刺青のもたらす美がなかなか鮮やかな印象で、スッキリした絵柄ながらも官能的な風味がある。主人公は今後も固定なのかな? まず滑り出しとしては上々。


2/7(木)……シナリオ織り成し

【雑誌】モーニング 2/21 No.10 講談社 B5中

 すぎむらしんいち「ディアスポリス−異邦警察−」(脚本:リチャード・ウー)。今回は久保塚とトチキのガチンコ勝負だが、久保塚がやけにカッコイイ。システマを身につけた久保塚がトンファー使いのトチキを相手に大立ち回り。システマを練習した期間は短かったのに、なんかものすごく強くなりましたな。ともあれアクションが痛快で、カタルシスのある展開でした。

 読切で第52回ちばてつや大賞で準大賞の折井理央「ベストシナリオ」が掲載。銀行マンを長くつとめた父親の勧めに逆らって、消費者金融会社に就職した娘。父親の意のままに動くのがイヤな娘は反発するが、取り立て業務を進めていく中で、父が子供に託す想いの暖かさを知る。新人ながら落ち着いた作風で、お話、絵柄とも完成度が高い。人情味のあるストーリーをきれいにまとめていると思う。新人ならではのイキの良さやのびしろを求める向きにはちと食い足りなく思えるかもしれないけど、普通に連載とかやっていけそうなタイプだと思う。

 前号の感想でも書いたとおり、田中誠「実録!関東昭和軍」は最終回。まあなんだかんだで関昭らしい幕の引き方でした。ベタベタせず、終わり方としては良かったんじゃないでしょうか。

【雑誌】ヤングサンデー 2/21 No.10 小学館 B5中

 読切で清野とおる「ナイス街!〜街遊びの達人ども〜」が掲載。最近はあんまり見かけないなと思っていたけど、健在なようで何より。内容のほうは相変わらずクセのあるギャグ漫画2本。1本めは、なんのかんのと理屈をつけて働かず、自分が電車と一体化する妄想に耽る男の話。もう1本は白線の上を歩くことに異様な執念を燃やす少年の話。奇を衒ったギャグの数々はやはり気になるが、面白さという点では、こちらの慣れもあるせいか、昔ほどのインパクトは感じないかな。

【雑誌】ヤングジャンプ 2/21 No.10 集英社 B5中

 柴田ヨクサル「ハチワンダイバー」。鬼将会を探るため、地下賭博場にやってきた菅田だが、そこで待っていたのは……。まだ鬼将会に至るには序の口といった感じだけど、お話としては一気にシリアスになった。どうなりますかのう。岡本倫「ノノノノ」。寮にいられなくなった悠太を拾ったのは、ツンデレスケーターのみかげちゃん。いきなりメイド服を着せられた悠太だが、元々かわいい服が好きだったため大喜び。みかげちゃんとの生活はけっこう楽しくなりそうだけど、悠太の正体に勘づきはじめた人も。まあそれを調べてる人が調べてる人だけに、黙認しそうな気はしますが。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 2/21 No.10 秋田書店 B5平

 佐渡川準の新連載「PUNISHER」が開始。「無敵看板娘N」の最終回のときの告知では「初夏始動予定」(初夏というのは2007年の)となっていたので、ずいぶん遅れての開始となった。「無敵看板娘」シリーズがギャグだったのに対して、今回の作品はファンタジー。行方不明の母を探して一人旅中の少年・アルト。身の丈に合わぬデッカい剣の使い手である彼が、道中で元気者の少女と出会う……というところからお話はスタート。まだどういう感じになっていくかは分からないけど、とりあえずスムーズに読み始めることはできた。「無敵看板娘」はかなり好きな作品だったし、今後の伸びに期待。

 作:青山広美+画:山根和俊「GAMBLE FISH」。灼熱サイコロ勝負が完結で、また新たな敵ねーちゃんも登場。まあ予想通りといいますか、サイコロ勝負の相手だった花咲さんは、勝負が終わるや否や、吐夢にコロリ。この調子で行くとギャンブルを通じてハーレム築けそう。

 梅田阿比「フルセット!」。合宿編はギャルズが目立つ。前回登場した小生意気なロリ娘さん、それから今まで目立たなかったバレー部3人娘の一角・白川さんが良い。今回は一つのコインシャワーを3人で使うといったお楽しみもあるし。これは入谷くんら男の子たちも負けてはいられませんな。

【雑誌】MUJIN 3月号 ティーアイネット B5平 [Amzn]

 小暮マリコ「フクミミ」。おててつないで登校、学校でもエッチしちゃうような恥ずかしいほどのラブラブ兄妹の物語。彼らの学校エッチを目撃した女の子に脅迫されて、兄はその女の子と付き合おうとするも、妹さんがヤキモチやいて……といったお話。いつもながら汁気たっぷり、ラブもエロも濃くやってて華があります。甘甘な後味が心地よい。

 まるキ堂「犯り部屋先輩」。主人公少年は先輩女子に片想い中。しかしなかなか深い仲にはなれず。で、その少年は、学校内で男女がフリーセックスしまくる通称「犯り部屋」を仕切っている不良と友達なのだが、そこにその先輩女子が通っているのを発見してしまう。ラブコメ風味は漂わせつつも、同時にガッツリ、ハードコアなファックも見せるところがこの人らしい。だぷんだぷんとしたトロけんばかりに柔らかそうな女体描写も魅力。熱い汁がこぼれてきそうでいやらしいです。


2/6(水)……円直借り

【雑誌】チャンピオンREDいちご VOL.6 秋田書店 B5平 [Amzn]

 糸杉柾宏「キミキス〜スウィートリップス〜」は2本立て。咲野さん編と川田先生を展開。一話完結でサクッと終わるのでこちらはこちらで読みやすい。やっぱりスポーツ少女・咲野さんが相手となると、お話がサクッと爽やかになりますな。高橋てつや「ペンギン娘sister」は、ペンギン娘の妹・かえでちゃん編。かつては素晴らしかったのに、今ではすっかりアニオタと化してしまった姉を心配するかえでだが……。まあいつもとは若干違う作りではあるものの、キャッチーな絵柄は相変わらずで本編と同様の味わい。ペンギンのほうもしょうもなくてドタバタ楽しい。

 青本もあ「ガレキに華を」。ガレージキットの美少女フィギュアがある日突然動き出すが、生身女子には興味ナッシングな御主人様は、ガレキ娘をあまり相手にせず……といった感じのコメディ。ちまちま動き回るフィギュア娘はけっこうかわいくてほのぼの。ガレキならではの、首を外したりといったアクションも楽し。三浦靖冬「えんじがかり」。やっぱりこの人の描く少女さんはいいですな。この作品は明るくほのぼのした感じで、ロボット娘のえんじと、彼女の居候先であるおうちの少年のお話を楽しく展開。猫耳つけたえんじちゃんがたいへんキュートでいい感じ。あと同じ団地に住んでる巨乳おねえさんもわりと良い。

 おりもとみまな「メイドいんジャパン」はいつもノリが良い。女装でメイドを目指す主人公と、ツンデレお嬢様が繰り広げるドタバタ劇。秋葉原の路上でお嬢様がたいへん大胆な奇行をなされており、その堂々とした立ち姿に圧倒される。最近のおりもとみまなは思いっ切りの良い作風で面白い。炭山文平「羊達の眠る頃」。けっこうエロチックな百合モノを展開。女子校に渦巻く妖しい雰囲気の中で少女たちが繰り広げる淫蕩な交わりを描いた内容は刺激的。ちょっと耽美な風味のある作画も、お話の内容によくマッチしている。

 あと今号から、堂高しげるの新シリーズ「同人はっけん伝」がスタート。オタウ女子ばっかりのクラスで出会った3人組が、同人誌を作るぜーってな感じの4コマ漫画。まあ相変わらずオタネタのジョークをふんだんにぶちこみつつ、賑やかにお話を展開している。この手のジャンルでは実績のある人だけに、まあいつもどおり行くでしょう。

【雑誌】週刊少年サンデー 2/20 No.10 小学館 B5平

 畑健二郎「ハヤテのごとく!」。ハヤテが「ヒナギクに嫌われている」と勘違いしている件について、な回。その勘違い解消のため、周囲の人たちのはからいもあって、ハヤテ・ヒナギクの2人で映画を見に行くとかいうことをやる模様。今回はまだおデート本編には至っていないけど、次回はかなりラブラブコメコメしそうですな。

 読切、中山敦支「ミュータントキングダム」。獣医を育成するための専門高等学校で天才とうたわれる主人公・イワンだが、学園内で要注意人物とされている少女・アグリに関わったことで、トラブルに巻き込まれる。ドタバタありアクションあり熱血ありで、なかなかよくまとまっていると思う。絵柄的にはまあいかにも少年サンデーのアクションものといった感じではあるけれど、ちょっとクセがあり、それが味になっている。悪くないです。

 井上和郎「あいこら」は最終回。途中が長くてダレ気味だったけど、最後はこの作品らしくドタバタ、かつ爽やかに終われて良かったんじゃないかな。後味の良いラストになって良かったです。

【雑誌】週刊少年マガジン 2/20 No.10 講談社 B5平

 ヤンマガの項でも書いたけど、西本英雄「もう、しませんから。」が、山本マサユキ「奇食ハンター」班と一緒に奇食体験ツアーに。「奇食ハンター」はどちらかというと落ち着いている感があるけど、「もう、しませんから。」のほうはより賑やかな感じ。比べて読むと、雑誌のカラーおよび作者の性格の違いが出てて面白い。

 作:梶原一気・川崎のぼる+画:村上よしゆき「花形」。伴宙太おつきのふとっちょメイドさんがなんか面白い。岩鬼に対する夏子はんみたいな印象。やっぱ花形サイドに比べて、星サイドはいろいろキャラが濃い。


2/5(火)……メテオ見離せ

▼とある方に「1月下旬に出たアクションの感想書いてないのでは?」とのご指摘をいただき、調べてみたところ確かに書いてなかった……。アクションは通常は第1第3火曜日発売なんですが、1月は1週ズレてたのでうっかり買い忘れていた模様。不覚。「もう書店やコンビニには置いてないよなあ……」と思ったんですが、セブンアンドワイでバックナンバーがあったんで注文しておきました。というわけで2月5日発売のNo.4の感想は、前号が届いたらまとめて書くようにしたいと思います。それにしても最近は、ネット書店で雑誌の取り扱いが増えてきたんで、だいぶ便利になってきました。

【雑誌】コミックフラッパー 3月号 メディアファクトリー B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan

 今号で通巻100号到達。失礼ながら創刊時は「いつまで続くかな」とか思ってましたが、意外と頑張ってるなというのが率直な印象。で、次号からは3か月かけてリニューアルを敢行するらしいです。新連載もいろいろ投入予定。

 巻頭カラーは新谷かおる「クリスティ・ハイテンション」の2本立て。カラーページでクリスティのおふろシーンをやるあたりはまあお約束といった感じで。今回は「踊る人形」事件の解決編と、「バスカヴィル家の犬」の1話め。クリスティさんがハツラツと活躍してて相変わらずかわいいです。小生意気だけど上流っぽいとこがいい。

 作:桑島由一+画:たぱり「神様家族」。テンコにまとわりつくキュウタという少年をひっぺがすために、佐間太郎が「テンコは俺の彼女だ」と発言。佐間太郎としては方便でいったまでなんだけど(本心もいくらかはありましょうが)、その言葉にテンコはトキメキまくって有頂天に。彼女発言を反芻しつつ浮かれまくるテンコの姿が無邪気でカワイイ。良い娘さんだなーと思います。あと田代琢也「アトリ抄」と、志水アキ「怪・力・乱・神クワン」は今月号で最終回となっている。

【雑誌】コミックチャージ 2/19 No.4 角川書店 B5中  [Amzn]

 岩明均「目を見て話せ」が掲載。といってもこれは2003年3月に出たエース特濃 vol.1からの再録。他人の目を見て話すことが苦手な男を襲った不幸な出来事を描いた、ちょいホラー調のお話。発表からすでに5年くらい経ってる作品だが、岩明均の画風が当時とほとんど変わっていないこともあって、とくに古びた感じはない。単行本未収録作品なので、特濃発売当時に読み逃していた人はこの機会にゲットしておくとよいでしょう。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 2/20 No.4 小学館 B5中

 水島新司「あぶさん」。景虎が結婚式。もしかしたら孫との対決もあるかなあとか思っていたが、スポーツ報知の記事によると、あぶさんも今年で引退らしいので、さすがに間に合わない。今あぶさんは61歳だから、20歳くらいで景虎をこさえ、景虎も20歳くらいであぶ孫をこさえれていれば、爺孫対決も可能だったんだけど。もう少し早く仕込んでおけば良かったのにな、と先生も思っていらっしゃるに違いない。さすがにあぶ孫がプロ入りするときは、あぶさんも80歳くらいになっているので監督として対決とかも厳しかろうし。

【雑誌】漫画サンデー 2/19 No.7 実業之日本社 B5中

 新田たつお「静かなるドン」が連載950回め。そしてお話のほうも大きく動いている。龍馬との最後の一騎討ちに臨んだ近藤の真意がついに明かされる。今回はかなりシリアスだったけど、これで本当に落着するようであれば最終回も近いかななんて思っちゃうんですが……。でもずっと続いてきた作品だけに、そう簡単には終わらないかな? ともあれ先が気になる。

 エロ系読切ゲスト、今回は法田恵「バレンタインは甘すぎる」。天然系彼女が作る甘いモノ攻撃に悩まされていた主人公は、バレンタインのチョコを回避しようとするが……。まあネタがネタだけに、お話もエッチも甘いです。いつもながらのふくよかな女体描写が魅力で、お話のほうもまとまっていて手堅い。

【雑誌】花とゆめ 2/20 No.5 白泉社 B5平

 絵夢羅の新連載「今日も明日も。」が開始。少女漫画家をやってるあんちゃん・桃瀬稜の元に、昔よく遊んでいた近所の女の子・ちかが転がり込んでくる。ちかは家庭の事情があって家出。現在は、稜のアシをやっていた姉・はるかの元で預かられているところ。15歳とお子様ながら、ちかはアシスタントおよび漫画家の卵としての才能を発揮し始め、漫画修行生活が始まっていく。てなわけでお話としては、ラブコメ風味もけっこうある漫画家漫画って感じになっていきそう。天真爛漫な性格ながら、漫画家としての適性もけっこうありそうなちかは見ててわりと楽しいキャラ。家庭の事情がらみの話はシリアスな展開もありそうだけれども、基本的には雰囲気もほのぼのしていて悪くない。初回としては好印象を持ちました。

 ふじもとゆうき「キラメキ☆銀河町商店街」は、いつもの6人組が高校2年生に進級。というわけで、というのもなんだが高2編に突入。これまでは仲の良い幼なじみという状態が続いていた6人だが、その関係もじょじょに動き始めて恋愛ムードも高まりつつある。でもまあ皆さんが集まってワイワイやってる様子は相変わらず和やかではあります。

【雑誌】桃姫 3月号 富士美出版 B5平 [Amzn]

 尾野けぬじの単行本が3月25日発売予定となっててうれしい。「初単行本」とか書いてあるけど、景えんじ名義で単行本は過去に2冊出ている。今号の掲載作品「微妙な関係」は、大学で付き合いはじめたばかりのカップルの物語。ヒロインは控えめな性格だけれど、実はけっこうかわいい娘さん。初体験がうれしくて、ンフフ〜と照れ笑いしている彼女の表情が実に良い。たいへんラブラブなお話だが、それだけでは終わらず波乱要素も示して次回に続く。この後も楽しみ。

 Dr.P「鈴ねえちゃんの婚約者」。子供のころから年の離れた近所のお姉さん・鈴ねえちゃんが大好きだった少年・敬。お口ではしてくれるものの、最後まではさせてくれない鈴ねえちゃんの態度に敬は不安になるが……。お互いにベタボレな年の差カップルの様子を微笑ましく描いててええ感じだった。つるつるすべすべしてボリュームもある女体描写も相変わらず魅力的。ヒロインさんの顔を赤らめた甘ったるい笑顔がなんといってもイイです。

 まるキ堂「ヒ♥ミ♥ツ…の送り方」。目が悪い先輩女子を、夜道で顔が見えないのをいいことに繰り返しおそっている主人公。なぜかそれを訴えたりとかせず、受け入れ続ける彼女を主人公は不思議に思うが、肉欲には抗えず。貪欲にエロ行為に耽る姿がみっちりテンション高く描かれており、しっかりエロい。濃密な作風なんで印象に残ります。


2/4(月)……齧ってんねん

サンワサプライ TK-RF25IS ▼久しぶりにパソコン関連の話。ここしばらくで最も切実に欲しいと思っていた周辺機器がついに出ました。それはサンワサプライの「TK-RF25IS[Amzn][楽天]という製品。昨年の12月に検索で偶然製品情報を見つけたんですが、なかなか発売に至らず、1月末になってようやく販売開始。

 何をするものかというと、2.5インチのSerialATAのHDDを、リムーバブルにして使えるというケース&フレームのセット。要するにフレーム側をパソコンの3.5インチベイに取り付けて、そこにHDD入りのケースを差し込むと、OS側でドライブを認識して記憶装置として使えるようになる、というもの。2.5インチのHDDをリムーバブルメディアとして使えるようにするための製品というわけですな。「なんでそんな地味な機器を欲しがりまくっていたのかよ?」と思われるかもしれませんが、理由は以下に述べるとおりです。

 まずTK-RF25ISでいいのが、ケース部分にSerialATAコネクタだけでなくUSB2.0コネクタも装備されていて、ケース単体でもポータブルHDDとして使えること。つまり「自宅や会社ではマシンに差し込んで内蔵型HDDとして使う」「ネット喫茶など出先ではUSB接続の外付けHDDとして使う」という二役がこなせる。自分は仕事やホームページ、プライベートなどのデータは、全部ポータブルHDDに入れて持ち運んでいるんですけど、こういう用途だと内蔵/外付けどちらでも使えるようになっているとすごく便利。

 これまで自分はUSB2.0+IEEE 1394の両方が使えるケースにHDDを入れて、同様なスタイルで利用してたんですけど、このようなケースの弱点はパソコンでの認識が不安定なこと。とくにUSB2.0は、マシンによってUSBからの電源供給が強かったり弱かったりして、接続してもうまくドライブとして認識されないことがけっこうある。個人的な実感としては、IEEE 1394はUSBよりは若干マシなものの、こちらも環境によっては不安定になることはあった。

 その点、SerialATAの場合は認識に失敗することはまずない。使っているSerialATAのチップによっては、ホットスワップ(パソコンの電源が入ってる状態での抜き差し)がうまくいかないこともあるけど、SiliconImageのチップ搭載のSerialATAカードを差しとけばまず問題なし。ついでにフリーソフトの「HotSwap!」も入れておけば、タスクトレイアイコンから安全な取り外しが実行可能。

HDDはベアドライブを自分で取り付ける  速度面も重要。USB2.0やIEEE 1394はわりと高速なインターフェイスではあるんですが、やっぱ内蔵HDDで使うパラレルATAやSerialATAにはかなわない。けっこう大容量の動画を持ち運んだりする自分のような使い方だと、ちょっと力不足に感じるシーンがあったりする。その点SerialATAで接続するTK-RF25ISは、ちゃんと高速なので助かります。

 もう一つ重要な点としては、最近2.5インチHDDも主流がSerialATAに移ってきちゃってること。今まで使ってたポータブルHDDケースはパラレルATA用だったんだけど、今はSerialATAのほうが高速・大容量で安価。パラレルIDEだと大容量製品が割高なので、そろそろ移行したいなあと思っていた。上記のような問題点が、このケースが出たことによってあらかた解決されたわけです。

 ただ、実際に届いた奴を使ってみると、微妙に使いづらい点もあり。気になるのがケース部分の抜き差し時の感触が悪いこと。アルミケースとレールが触れ合う感触があまり良くないし、少々滑りが悪いような気もする。まあこれについてはKURE 5-56を塗ったらだいぶ滑りは良くなったけど……。あとできれば携帯用に、ケースを収納できるソフトケースか何かはつけておいて欲しかったとは思います。SerialATAのコネクタが剥き出しなんで、かばんの中にそのまま放り込むのはちと不安なんで。でもまあ念願の製品ではあったし、基本的には満足してます。

【雑誌】ヤングマガジン 2/18 No.10 講談社 B5中

 山本マサユキ「奇食ハンター」に、週刊少年マガジンで「もう、しませんから。」を描いている西本英雄が登場。担当さんも含めて和気あいあいというか……てな感じで行動している様子はまずまず楽しい。週刊少年マガジンのほうでも、西本サイドから見た取材レポが描かれているので、描き方の差を見てみるのも面白いのではないでしょうか。

 オジロマコト「カテキン」。なんか色っぽい展開になっておりますなあ。ゲームに勝ったごほうびで「おっぱいが見たい」とサチが言い出すが、ナナ先生は思いのほか、その要求に応えてくれちゃって……。センセイの形の良い柔らかい乳がさらけ出された様子はさすがにインパクトがある。どこでストップがかかるのか気になりつつ、以下次号。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 2/18 No.10 小学館 B5中

 細野不二彦「電波の城」。今回は天宮さんがなぜテレビ局のトップを狙っているのか、その理由の一端が明かされる。ここしばらくの着ぐるみ着てカヌーでバトルといった展開はもう一つノレないものはあったけど、謎めいた主人公の行動原理が見えてきて、ここでグッと引き寄せられた。こういうところの手綱さばきはやっぱうまいです。

 作:雁屋哲+画:花咲アキラ「美味しんぼ」。山岡・海原を和解させるため、栗田さんが裏で糸を引いて、飛沢・良三の代理対決を画策する。栗田さんについては「いいからもうほっといてやれよ」ってな気がすごくしますが、連載的にはそろそろまとめ段階に入ってきてるのかなあ。まあいずれ山岡が、雄山に代わって美食倶楽部を仕切っていくことになるんだろうなと個人的には勝手に思っているので、その前に和解させとく必要はあるのかもしれませんが。

 曽田正人「MOON −昴ソリチュードスタンディング−」。盲目のダンサー・ニコとのリハーサル編はなかなかアツくて良かったです。昴のお互いをぶつけ合おうとする演技に引き込まれて、ニコもパフォーマンスを上げていく様子が痛快だった。これでコンビの信頼関係も確固としたものになるだろうし、次のステップが楽しみ。

 短期集中新連載、元町夏央「てんねんかじつ」。熟年同士の父母が再婚したことで、連れ子である妙齢の義姉・翠と一緒に暮らすなった主人公・亮。彼女は無防備で色っぽい義姉に惹かれっぱなしで、彼女に触りたいという欲望は日に日に高まる。そしてそれがある日臨界点に達し……という第1回。元町夏央の絵はけっこうクセが強めだけれども、線に力強さがある。じりじりした熱のこもった肉感的な描写はエロチック。元町夏央は前からちょっと気になっていた人なんで、この短期連載でどれだけ伸びるか期待。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 2/18 No.10 集英社 B5平

 久保帯人「BLEACH」。お話のほうはかなりどうでもいい感じだが、更木剣八はカッコイイので良しとする。個人的にはこの人がいればそれでいい。矢吹健太朗「ToLOVEる」(脚本:長谷見紗貴)。古手川さんエピソード。これまでも時折リトにドキドキしていた古手川さんだが、今回は町でピンチになったところにリト参上ってことで、ますますドキドキ感高まる。リトくんは相変わらずモテモテですなあ。ラブコメ度高くて良かったです。

【雑誌】ジャンプSQ. 3月号 集英社 B5平 [Amzn]

 「銀魂」の空知英秋の読切「13」が掲載。小学生ながら殺し屋の娘を名乗る少女と、 彼女に恋してしまった少年。小学生時代は気まずいまま別れた二人は、高校生になってから再会。少年はその後伝説的な不良となり、再会した彼女は相変わらず殺し屋だった。そんな二人が織り成す、ドタバタバイオレンスラブコメ。物騒ではあるけどマヌケな味わいもあり、かつラブコメとしてもけっこう楽しくできている。読切としてなかなかいい感じにまとまってるんじゃないでしょうか。

 東村アキコも読切で登場。「中央線シネマパラダイス」。かつて天才子役としてもてはやされたが、現在は不登校時となっている少年が、町で見かけた奔放な少女との出会いによって変わっていくという物語。少年青春ストーリーをきっちり展開しつつ、ところどこれでギャグも入れて楽しく読ませる作品になっていて、さすがにうまいなーと感心。前向きなお話は後味が良いし、キャラクターにもかわいげがあっていいと思う。


2/2(土)2/3(日)……点5ロアール

▼3日の予定で感想を書くはずだったCOMIC XO 3月号[Amzn]ですが、本をおうちに置いてきてしまったので後回し(現在職場泊まり中・2/10朝)。ところでそのXO 3月号で「ガーリィガーリィガーリィ」という新連載が始まってるんですけど、この作者の「キイタカシ」って、以前別冊ヤンマガで「犯罪交渉人峰岸英太郎」を描いていた記伊孝と同一人物ですよね。絵柄のクセからして間違いないと思います。意外なところに意外な人が出てきて、ちょっと驚きました。

▼2月の単行本購入スケジュール。データはまんが王倶楽部の新刊予定を参考に作成。リンク先はAmazonのワード検索。リンク先URLはスクリプトによる自動生成なので、まだAmazonのデータベースに登録されておらず、該当物件が表示されないリンクもありますのでご了承ください。

 この中で個人的に楽しみなのは、「しあわせももりんご」の2巻かな。Webで全部読んではいるんですけど。エロ系ではマイノリティも楽しみ。非エロでは一般的な目玉っぽいのは羽海野チカ「3月のライオン」、曽田正人「MOON」あたり。

 そういえば今月のラインナップ見てて思ったんですけど、一人の作家の単行本を複数出版社が同月発売するケースが最近ますます増えてきましたね。自分がチェックした分だけでも、山下和美「不思議な少年」「寿町美女御殿」、金田一蓮十郎「マーメイドライン」「ニコイチ」、新居さとし「あくはむ」「らくしょー」、小野敏洋&上連雀三平「そらのカナタノ!」「わたしを有明へつれてって!」とあります。あと月刊少年シリウス 2月号では、押切蓮介が2008年早々にまたしても新刊4冊同時発売をやるという予告が掲載されたりしてました。ある程度は協調していかないとやっていけない時代になってきたってことなんでしょうなあ。

▼2008年2月単行本購入予定
2/2 「HOVER!」1巻 高田靖彦 角川書店
2/4 「初恋限定。」1巻 河下水希 集英社
2/6 「かみちゃまかりんchu」6巻 コゲどんぼ 講談社
2/6 「奇食ハンター」1巻 山本マサユキ 講談社
2/7 「そらのカナタの!」2巻 小野敏洋 ジャイブ
2/8 「ペンギン娘」3巻 高橋てつや 秋田書店
2/8 「GAMBLE FISH」4巻 作:青山広美+画:山根和俊 秋田書店
2/8 「フルセット!」3巻 梅田阿比 秋田書店
2/8 「スロウ」 南Q太 祥伝社
2/中 「青い花」3巻 志村貴子 太田出版
2/12 「穴、文字、血液などが現れる漫画」 駕籠真太郎 久保書店
2/13 「おしおき。」 稲葉COZY 松文館
2/15 「ドミネート」 メラメラジェラシー 茜新社
2/15 「わたしを有明へつれてって!」 上連雀三平 茜新社
2/15 「BECK」32巻 ハロルド作石 講談社
2/18 「マーメイドライン」 金田一蓮十郎 一迅社
2/18 「スパイスビーム」 深谷陽 日本文芸社
2/19 「ラブハン」 マイノリティ コアマガジン
2/19 「思春期は発情期。」 甚六 コアマガジン
2/19 「バイオメガ」4巻 弐瓶勉 集英社
2/19 「寿町美女御殿」3巻 山下和美 集英社
2/19 「眠れる惑星」4巻 陽気婢 小学館
2/19 「花と悪魔」1巻 音久無 白泉社
2/下 「しあわせももりんご」2巻 うさくん FOX出版
2/20 「ベクター・ケースファイル」3巻 作:藤見泰高+画:カミムラ晋作 秋田書店
2/20 「聖痕のクェイサー」4巻 佐藤健悦 秋田書店
2/20 「EVILIVE」1巻 D.P 秋田書店
2/22 「もやしもん」6巻 石川雅之 講談社
2/22 「爆音列島」12巻 高橋ツトム 講談社
2/22 「学園夢探偵 獏」 鹿島麻耶 講談社
2/22 「蟲師」9巻 漆原友紀 講談社
2/22 「謎の彼女X」3巻 植芝理一 講談社
2/22 「ナチュン」3巻 都留泰作 講談社
2/22 「あくはむ」3巻 新居さとし 講談社
2/22 「まじもじるるも」1巻 渡辺航 講談社
2/22 「ディアスポリス−異邦警察−」7巻 すぎむらしんいち+脚本:リチャード・ウー 講談社
2/22 「不思議な少年」6巻 山下和美 講談社
2/22 「実録!関東昭和軍」5巻 田中誠 講談社
2/22 「3月のライオン」1巻 羽海野チカ 白泉社
2/23 「らくしょー」 新居さとし 幻冬舎コミックス
2/23 「まおうちゃんクロニクル」 猫橋俊雄 幻冬舎コミックス
2/23 「陰からマモル!」4巻 作:阿智太郎+画:まだらさい メディアファクトリー
2/23 「クリスティハイテンション」2巻 新谷かおる メディアファクトリー
2/25 「パノラマ島奇譚」 作:江戸川乱歩+画:丸尾末広 エンターブレイン
2/25 「魔乳秘剣帖」2巻 山田秀樹 エンターブレイン
2/25 「機動旅団八福神」7巻 福島聡 エンターブレイン
2/25 「鵺の砦」 福島聡 エンターブレイン
2/25 「ニコイチ」4巻 金田一蓮十郎 スクウェア・エニックス
2/25 「はなまる幼稚園」3巻 勇人 スクウェア・エニックス
2/25 「姉るせっくす」 狩野蒼穹 富士美出版
2/25 「暴れん坊少納言」2巻 かかし朝浩 ワニブックス
2/26 「あねいもぉと」 おがわ甘藍 松文館
2/27 「まなびストレート!」4巻 作:ufotable+画:たあたんちぇっく メディアワークス
2/27 「とらドラ!」1巻 作:竹宮ゆゆこ+画:絶叫 メディアワークス
2/29 「おねえちん」 RaTe 茜新社
2/29 「美咲が丘ite」1巻 戸田誠二 小学館
2/29 「ドロヘドロ」11巻 林田球 小学館
2/29 「バンビ〜ノ!」11巻 せきやてつじ 小学館
2/29 「ホムンクルス」9巻 山本英夫 小学館
2/29 「MOON −昴ソリチュードスタンディング−」1巻 曽田正人 小学館
2/29 「医龍」16巻 乃木坂太郎 小学館
2/29 「艶恋師 放浪編」3巻 作:倉科遼+画:みね武 実業之日本社
2/29 「めがねのひと」 日坂水柯 白泉社

【雑誌】コミックメガストアH 3月号 コアマガジン B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan

 DISTANCE「フロイラインアサルト!!」。厳正なる抽選の結果、超大富豪の娘婿に選ばれた平凡な主人公が、彼女と同棲生活を送っていくことに。もちろん夜のおつとめも。相変わらずたっぷりしたボリューム感のあるエロシーンを展開しており、しっかりヌカせる内容。最近ではすっかりメガストアHの看板作家となった感のあるDISTANCEだけれども、コアからの初単行本も現在準備中とのこと。

 フクダーダ「ハニーブロンド」。幼なじみ外人娘とのラブラブライフに、ママさんが乱入。金髪巨乳を二人はべらせてのエッチシーンはさすがにパワフル。あとちゃんとラブラブであるところも良い。この人は微妙な表情などを駆使してラブラブムードを出すのがうまいと思う。D.P「素顔のままで」。メガストアH初登場。この前はうろたんがホットミルクに登場してたけど、パピポがなくなった後のおいしいところをコアマガジンがけっこう持ってってますね。なお今回のお話は、主人公に告白してきたものすごい地味っ娘が、メガネとカツラを取ったらすごい美人で……というお話。変身っぷりの極端さがけっこうユニーク。絵のほうも相変わらず達者。

 てりてりお「しま☆ぱん」。誕生日にプレゼントとしてしまぱんを送ってきた彼氏にご立腹な彼女だったが、ウイスキーボンボンのアルコールの勢いでエッチして仲直り……という感じのコメディ。今回はめがねっ娘ではないが、ツンデレデコ娘なヒロインさんはけっこうかわいい。武田弘光「アネコン」。家が隣で元々仲良しだったが、親同士の再婚で義姉×2+弟の関係になった3人。義姉2人は性格はおっとり系と横暴系で正反対だが、どちらも弟にラブラブ。てなわけで3人くんずほぐれつのエロシーンが展開。まあストーリー的にはベタだけど、汁気たっぷりでピチピチしたエッチシーンは実用度十分。美人姉二人でウハウハ感もあります。

 草津てるにょ「テンゴロR」。1月号掲載の「テンゴロ」の続き。彼氏はいるけど別の男子と肉体関係を結んでいる女の子。この娘さんと、そのヤッてるほうの男子の前日譚。いやよいやよと抗いながらも、その男子とのセックスは拒めず、肉欲に流されてしまうヒロインの様子がとてもエロい。乳やら尻やらがむっちりしてるのがまずいいし、ヨガリ顔もいやらしい。それから寝取られ感がエロさをプラス。草津てるにょはやっぱりエロパワーが旺盛だなあ。

 あと今回は次号予告にEDが載っててうれしかった。最近あまり見かけなかったので、どうしちゃったのかなーと心配してたんですよね。

【雑誌】ポプリクラブ 3月号 マックス B5中 [Amzn]

 ヤスイリオスケ「ラジカルロジカル姫はじめ」が巻頭カラー。頭が良くて理屈っぽいカノジョ・小清水鳴瀬さんと、ちょっとエッチな男子・里崎俊介くんのラブラブストーリー。最初は受験勉強のためにエッチは拒んでいた小清水さんだが、エロDVDを見せるという作戦が効を奏して、そういう流れに。ペッティングが進むにつれて、どんどん積極的になっていく小清水さんがかわいくて良い。つやつやぴちぴちしたボリューム感のある肉体描写は相変わらず見映えが良いし、ラブラブな締めくくりも後味よろし。安定していいです。

 De「らぶりー・くーる・がーる」。ちびっ娘生徒会長がんばるといった感じのお話。もろにツンデレという感じでしっかり萌えさせる。やっぱり絵がすごくかわいいなー。綾乃れな「ちょこ妹!」。こっちはツンデレいもうとさんが、バレンタイン・デーにお兄ちゃんにエッチなプレゼント、というお話。こちらも小生意気だけど兄にメロメロな妹さんがたいへんラブリーでよろしいです。

 井ノ本リカ子「ぼくのせんせいは」。学校ではクールで無愛想なことで通っている女教師とつきあっている男子生徒。地味だけれど実はエッチでかわいい女教師さんが良いです。めがねを外したときの、目を細めた表情とかとてもいいですな。BENNY’S「大黒柱さん」は一家を支えるセクシーで癒し系なママさんのお話。ほのぼのした手堅い作品。

 中年「うしろのメガネ太郎」。突然「付き合ってあげる」といって地味な主人公に恋人宣言してきた女の子。カワイイけどワガママな彼女に、主人公は振り回されるが……。高圧的なようでいて、惚れた弱みがそこら中からあふれ出しているヒロインさんがたいへん良い。ラストシーンでの恥ずかしがりっぷりとかも、実に甘ったるい。

【単行本】「ラブラブポンチ」 RIKI フランス書院 A5平 [Amzn]

 壮絶に頭の悪い4コマ漫画。というか4コマ漫画の枠を相当に逸脱した、ぶっとび漫画。RIKIといえば「おちんちーんしゅごーいしゅごーい」などの頭悪いセリフで埋め尽くされたエロ漫画が有名だけれども、この作品は4コマなのでエロはあんまりない。でもすごいテンションの高さと馬鹿馬鹿しさは健在。

 お話のほうは、小学生女子・モモカが、謎のペット・ウパちゃんを拾ってくるところから始まり、モモカやウパちゃん、お母さん、お友達との楽しい日常が営まれていく。ストーリーは基本的にそれだけで、これ以上の説明は不要。「おやつたべたー、おいしーねー」というだけで終わる回とかあったりするし、起承転結がどうこうを気にしても仕方がないのだ。この中身のなさはすさまじい。

 キャラクターたちも底抜けにハイテンション。頭のネジが何本か外れてるかのような、おめでたい人たちばかりで実に素晴らしい。きゃろーんとしまくりな美少女・モモカちゃんはもちろんのこと、天然系(というのはRIKI作品の場合ほぼ全員だけど)のお母さん、ウパちゃんにメロメロなモモカの友達・綾小路さんも見てて楽しい。ウパちゃんを見てすぐ鼻血ブー、かわいさあまってぱっくんちょと口の中に入れちゃったりする様子もアホッちくていい。

 そして特筆すべきはコマ割り。4コマ漫画のくせに、4段ぶちぬきゴマは当たり前。見開きのうち、3列がすべて4段ぶちぬきで、2ページ合計で7コマしかないなんて回もある。「4コマ」という枠にまったくとらわれることのない、自由奔放な作風に驚かされる。これが単行本だからまだいいけど、雑誌で読んだときのインパクトはすごかったですね。全4ページしかない4コマ連載で、これだけ大胆にスペース使っちゃえる作家さんってのはそうそういないと思う。

 これまでのRIKIちゃん先生作品のようなエロを期待する人には不向きだけれども、すごくぶっとんだ作品で、自分は大好きです。ドルフィンでやってた2P漫画「ちんちん♥かもかも」もどっかで収録してくれないかなあ。


2/1(金)……ボンデージの問題児

【雑誌】ヤングアニマル増刊 嵐 3/1 No.3 白泉社 B5中 [Amzn]

 甘詰留太「ナナとカオル」2話めはけっこうエロっぽさが色濃い。パッとしない男子生徒である主人公・カオルはSMに興味がすごくあり、SMグッズをいろいろ集めていた。カオルの幼なじみであるナナは彼とは対照的に美人で優等生。しかし、ひょんなことからカオル所有のボンデージスーツを内緒で着てしまい、その服を脱ぐためのカギがなくて、カオルに恥ずかしい姿をさらすことに。別に直接的に裸を見せたりとか、セックスをするといったことはしてないんだけど、ナナの身体とその恥ずかしがる様子をねっとり執拗に描いているのがエロっちい。見つめる、見られるしているうちに、胸が高鳴り息が荒くなっていく二人の様子をすごく熱っぽく描いているのが良いところ。着衣のままで盛り上げていくってのも面白そうです。

 作:原田重光+画:瀬口たかひろ「オレたま」。美奈与ちゃんに嫌われたと思い込んでショック受けまくりの航太。一方、エリスはそんな航太とデートすることになってウキウキだが、航太が途中で寝てしまって気持ちのやり場に困っちゃう状態。でも相変わらずメロメロ状態なエリスはかわいくて楽しい。お話のほうはまだ波乱ありそうだけど、今後も容赦なくラブコメしていっていただきたい。

【雑誌】ヤングガンガン 2/15 No.4 スクウェア・エニックス B5中

 大高忍「すもももももも〜地上最強のヨメ〜」。犬塚の特訓が始まるが、そのコーチ役は意外な人物だった……という今回。威圧感ありまくりのコーチと、それに怯える犬塚のコンビネーションが滑稽で面白かった。ただこの調子だと、きちんと修行できるのはいつになることやらという感じではありますが。作:イム・ダリョン+画:パク・ソンウ「黒神」。韓国からやってきた山神霊のナムが今回も賑やかで面白い。大ざっぱで押しが強い性格が面白いし、何より巨乳キャラなのは良い。

【雑誌】近代麻雀 3/1 竹書房 B5中

 福本伸行「アカギ」。もう完全に鷲津さんが追い込まれてきて胸突き八丁といった状態。麻雀打ってる間、ずっと涙目で、考えてることもちと苦しい。老人イジメ状態ですな。普通の漫画だったらあと数回もあれば決着するんだろうけど「アカギ」だからなあ。天獅子悦也「むこうぶち」。鉈切×安永編が決着。今回のエピソードは、血気にはやる鉈切を、経験豊富な安永がどうどうとばかりにいなしてて、年長者らしい懐の深さを感じさせた。まあ要するに「安永さんかっこいー」というお話だった。あと「案外、鉈切も悪くない奴やんけ」とか思ったりもした。

【雑誌】ビジネスジャンプ 2/15 No.5 集英社 B5中

 高橋よしひろ「銀牙−流れ星 銀−」の特別編前編が掲載。巨熊赤カブトとの闘いのクライマックスあたりを収録。これって再録でしたっけか。この人の場合、何年もずっと絵が変わってないんで、絵柄で時期が判断できない……。

 あと今号には、弓月光の読切シリーズ「めたボリカ」も掲載。魔界ではすんごくデブな淫魔娘のまあやと、高校教師である克美が織り成すエッチ系ラブコメ。克美の精子にはマイナス因子というものが含まれているのだが、それをまあやがエッチして吸うことで、淫魔にはダイエット効果をもたらす。その結果、マイナス因子が減った克美はモテモテになるという具合。ちょいエロを入れつつ、ドタバタ話を進める呼吸はさすがベテランって感じで、完成度が高い。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 2/15 No.6 日本文芸社 B5中

 土山しげる「喰いしん坊!」。前号で完全決着かと思ったら、ラストで判定勝負みたいな感じに。これはたぶん、満太郎のほっぺたについてるごはん粒が勝負を分けるんじゃなかろうかって気がします。村生ミオ「SとM」。窮地を脱するためにまな板ショーに勝負をかける戸田たちだが……。しょうもない思いつきだったが、それに乗ってしまう小坂のアホっぷりに笑った。欲望を満たしたいだけなら「上のお口がお留守だぜ」戦略を使えば良かったのに。

【雑誌】コミックバンチ 2/15 No.9 新潮社 B5中

 イワシタシゲユキ「女王様がいっぱい」。前回に引き続き、漫画家志望の女子高生・片瀬さんが出てきて、だいぶお話が華やいできている。絵柄のクセはすごく強いんだけど、女の子キャラはけっこうチャーミングに描けているのではないでしょうか。この人の描く女の子キャラは「放課後戦隊ゴタッキー」(そらみみくろすけ名義)の昔から、ちょっと不思議なかわいさがあります。まあ一般受けするタイプではないし、萌えって感じでもないですが。

 作:いしぜきひでゆき+画:藤栄道彦「コンシェルジュ」。今回はクレーマーにどう対処するかというお話。最近この作品では、涼子が完全に育っちゃって申し分のない仕事っぷりになっている。これだけ完璧な感じだとちと物足りなくもないけど、お話としてはいつもまとまってて面白いです。


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